Vol.7 天然素材染め!?さくら染めのハンカチーフつくりました!

こんにちは、日東タオルの鳥山祐江です。
弊社では、お客様に喜んでいただけるオリジナルタオルの作成をしております。
今回は新たな染色方法を利用したタオルをご用意することができました。
天然染料を利用したガーゼ製品、手拭いをご紹介させていただきます。

【さくら染めの製品をつくる!】

きっかけは2018年10月。福島で開催された全国コットンサミットでの出会いでした。
自然の花や樹皮、果皮などから染料を作り、製品染めをしている会社を知りました。
草木染はすてきだなと思いつつも、色が抜けてしまうのが早いと耳にしたことがあり、個人的には製品を購入するのを渋っていました。
しかし、ここでは最低限の化学染料を使うことで天然染料の良さをさらに引き出し、
色落ちにも強い製品ができるとお聞きしました。
祖母は昔から庭仕事が好きで、特に右近の桜の木を好んで楽しんでいました。
ソメイヨシノとは異なり、うす黄緑色をした花がだんだんにピンクに代わっていく木の姿を楽しんでいたように思います。
「もしかしたら、祖母の好きだったさくらの木からでも染められるのではないか。」と思ったことから、このさくら染めのハンカチを作るプロジェクトが始まりました。

 

【ボタニカルダイとは】

こちらの会社では、自然由来のものから染料を抽出する、ボタニカルダイという新しい技術を取り入れて染色を行っています。植物の花、葉、茎、樹皮、果皮、または鉱石から、染料を抽出し、媒染材を使用しないで染色する堅牢技術です。
 たんぱく質を糊剤として使用し、微量の化学染料を組み込み、自然に近づけたまたは、Best available technologyとする世界のエコロジー視点と合わせてお客様の使用に耐える、まったく新しい染色技術です。
自然染料は1色の中に200種類もの変化する色素が入っているそうです。草木染はそれを媒染剤で定着させています。
ボタニカルダイは自然染料の良さである、いろいろな色素が乱反射する点を踏襲しつつ、最低限の化学染料を要することで発色の良い色を作ります。
化学染料の場合、赤は赤一色ですが、ボタニカルダイは自然染料のような数種類の色素を乱反射させて一つの色を作るため、奥行きのある色合いになります。
強い色素も弱い色素も光に反射することにより、人は安心ができ心からリラックスする要素を持っていると考えられます。ボタニカルダイは、微量の化学染料は使用していますが、繊維が人に対して優しいことを目的として染められています。

 

【色選びを楽しむ】

 今回お願いしたさくらの木の枝からは、13色の色を抽出していただきました。白っぽいピンクから茶色、グリーンと変わっていく色。さくらの持つ色が一色ではないことが分かります。
右近の桜といわれるさくらの木はうす黄緑色の花を咲かせ、満開を過ぎる頃から徐々に桜色へと変わっていきます。そんな色を思いながら色を選びました。
ガーゼ手ぬぐいをまきながら庭仕事を楽しんでいた祖母を思い出し、製品には、ガーゼハンカチ、ガーゼ手ぬぐい、手ぬぐいの三種類を作成。薄手で普段から使えるものに染めてもらうことにしました。
 親戚に出来上がりのタオルを見てもらうと、「いい色だね」「おばあちゃんがよく首に巻いていたことを思い出すよ」などと喜んでくれました。

 

【製品販売のご案内】

さくら染めのタオルは、関係会社のモラルテックス㈱にて、数量限定で販売中です。
ボタニカルダイで染めた天然色のさくら色を一緒に楽しんでみませんか。
モラルテックスHP:https://www.moraltex.tokyo/